新マシン SFR12 その5

 新年明けましておめでとうございます。気付けば前回の更新からまる半月近く経ってますね…。

 さて、その半月の間に「新フレーム」SFR12は、コンポを組み付けられて晴れて「新マシン」となりました。

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 今回採用したのはDura ace di2 9070です。せっかくの新マシンなのでまったく新しいものにしたいと思い、ワイヤレスユニットも組み込んでGarmin edge 1000Jと同時投入。本日初めてオンロードでの走行となりました。

 

 乗ってみた感想としては、もう機械式に戻ろうとは思えないほどメリットが多いな…という感じでした。

 写真を見ていただければお分かりのとおり非真円チェーンリングを愛用しているので、今までのフロント変速はチェーン落ちをさせないように非常にナーバスになる必要がありました。それでも落ちるときは落ちるし、運よく落ちなかったとしてもアウターに上がりきらずにガッチャガッチャ鳴り続けることもしばしば。特にワイヤーが伸びてきてアームを引く力が弱くなるとその傾向が顕著でした。

 またリアのギアチョイスも悩みどころで、クランクが12時の位置にあるときと4時の位置にあるときではチェーンラインが大きく変わるため、FDの羽根と擦らない・負担の少ないギアレシオがあまりありませんでした。

 それらを解決したのがdi2でした。一度組んで調整してしまえばワイヤーが伸びてテンションが下がることも無いし、オートトリム機能があるためリア変速にあわせてFDも羽根の位置を勝手に微調整してくれます。ゲテモノチェーンリングを使っているが故のトラブルだった感は否めませんが、ゲテモノパーツ大好きな身としては大変ありがたい変速システムだと思います。

 (ちなみにゲテモノといえば、RDのプーリーケージはカーボンプレートから自分で切り出したド外道パーツにしましたが、こちらも今のところいたって快調です。)

 

 それから町乗りする上で厄介な信号待ちでも、di2は大変便利です。クリックしっぱなしにすれば多段変速でカシャカシャカシャカシャ…とローギアに戻ってくれるので、機械式みたいにレバーをガッシャガッシャ連打する必要がありません。簡単にローまで戻せるので「ちょっと重めのギアまで使ってみよっかなー」という気になるし、気軽にギアチェンジできるのでケイデンスを維持しやすくなります。

 

 さらにGarmin edge 1000Jとの連携で、「今自分が踏んでるのは何枚目なのか」「どれくらい余裕があるのか」の確認も大変楽になりました。今までは下を覗き込んでチェーンのかかっているギアを目視する必要がありましたが、ワイヤレスユニットを介して1000Jに表示させれば、斜度・ケイデンス・現在のギア・心拍数(パワーメーターを追加すれば出力)の情報がほとんど視線を動かさずに手に入ります。セルフマネジメントの失敗が一週間先の仕事にまで響くポンコツ非力ライダーとしては、これまた大変ありがたい。

 また、これはST9070独自の(同じdi2でもST6870には無い)機能ですが、ブラケットの頭、フードの下に隠しボタンがあり、そこから1000Jを操作することができます。左右それぞれ・クリック・長押しに機能を割り振ることができるので最大4種類。スタート/ストップ、ラップ、左スクロールと右スクロールを割り当てていますが、たとえばエンデューロレースのスタート時など、多くのライダーが密集した状態でのこれらの操作がブラケットから手を離さずにできれば余裕がもてると思います。

 

 まだまだ使いこなせていない機能も眠っているかとは思いますが、それでもかなり満足度は高いコンポーネントです。普段は街中でも乗りながら、たまにレースに参加して…なんていう乗り方をするのにはぴったりではないでしょうか。